今回は、私がマネジメントをするようになった時の失敗と、その後たどり着いた結果についての話をしたいと思います。
初めてのマネジメント
私は誰かが仕切ってくれたことを真面目に遂行することが得意でした。向上心はあっても出世欲はありませんでした。いわゆる、言われたことをやる典型的なタイプでした。
ところが、入社してまだ経験も浅い頃に、新人を教えるOJT担当をやってほしいと言われ少しだけ人に教えるということを経験しました。それが終わるころ、今度は在籍している人をマネジメントするリーダー職にならないかと言われました。
リーダー職は、私の中では憧れる方々がしていたので悩みました。自分にはそんな素養がないと思っていました。一方で、打診を受けるということは「できると思われている」からだとも思いました。リーダーが務まらず会社を去った人も見ていたので「賭け」でもありましたが、チャレンジしてみることにしました。
最初は本当に苦労しました。経験も知識も上の人達からの質問は知らないことばかり。先輩リーダーに聞きながら、調べる方法を学んでいきました。色々とダメ出しを食らいましたが、それはヒントでもありました。
一番求められていたことは「その場で即答できるのか、少し時間がかかるのかの判断」でした。それが出来るようになると、格段に気持ちが楽になりました。
問題は販売指導でした。こうすればよくなる、ここを直した方がいいと伝えても、私の言うことは全然聞いてもらえませんでした。
販売指導を拒否される日々
私の部署は営業部門だったので、サービスを売らなくてはいけませんでした。そのため、どうしたら売れるかを指導しなくてはなりません。ですが、私には誇れるほどの実績がありません。そのため、最初から指導を拒否されることもありました。
熱心に指導したつもりが、相手を追い詰めてしまったこともありました。この頃はどうしていいのかわからず、トラブルもよく起きていました。
北風と太陽
「一生懸命指導しているのに、どうしてうまくいかないんだろう」と悩みました。少し前までは指導される側であったのに、立場が変わるとどうしてその気持ちがわからなくなるのでしょうね。
苦しんでいる時に「上席としてなってない」と叱る上司と、色々と話を聞いたうえで励ましてくれて、最後に「気づき」のようなアドバイスをくれる上司がいました。まるで北風と太陽。「私も太陽になりたい」と強く思いました。
太陽になるべく意識していくと、徐々にではありますがトラブルが起きなくなりました。もし、部下が言うことを聞いてくれないと悩んでいる方は、私の失敗していた点が参考になるかもしれません。お恥ずかしい限りですが、実例をお伝えします。
太陽になるべく行ったこと
・知らず知らずのうちに上から目線な言い方
→黒子のように助ける役割に徹し、お願いするスタンスに変更。
・注意をいくつも伝えた後に、少しだけ褒めていた
→2つ以上褒めてから、1つだけ注意点を伝えた。
・仕事に熱心じゃない人は数字は伸びないと諦めていた
→ まず私ができると信じ、声をかけて進んでサポートした。
・仕事に忙殺され、イライラオーラを放っていた
→お菓子を配り、少しの間雑談をした。メンバー同士が仲良くなったことで助け合いが生まれ、成績topの常連グループとなった。
・ミスのフォローをする時に笑顔でなくなっていた
→ミスした本人こそ相当なダメージなので励ますことが必要。そうすると次回の対策も素直に聞いて貰えるようになった。
・相手を傷つけたことに気づいていなかった
→まわりとコミュニケーションをとっていると当事者以外が情報をくれるようになったので、謝ることができるようになった。
以上です。マネジメントは大変ですが、少しのきっかけで驚くほど変化することもありました。失敗しても挽回できました。出来ると信じることが大事でした。
まとめ
・自分が信じれば、不思議と人はその方向に進んでいく
・嫌な人も自分を振り返る鏡になる
・人から言われたことは、受け止める
・仕事は8割くらいの力でやる(心の余裕が大切)
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